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ダリの
小さな冒険
1月
しつけ実践編1
トイレ/ハウス/アイコンタクト
2月
しつけ実践編2
オスワリ/抱っこ
3月
しつけ実践編3
ダリのクリスマス
4月
初めての沖縄探検・その1
5月
初めての沖縄探検・その2
6月
初めての沖縄探検・その3
7月
初めての沖縄探検・その4
8月
ダリの運動会・その1
9月
ダリの運動会・その2
10月
ダリの運動会・その3
11月
ダリ2歳のプロフィール
12月
ダリ3回目の秋に

ダリ3回目の秋に

〜2003年12月〜
ダリがわが家にやってきて早くも3回目の秋。
相変わらずイタズラのチャンスは逃さないが、
それでもダリなりにオトナになってきた。
本誌連載にひとくぎりをつけることになった今回、
まとめをかねて、
2歳3カ月のリアルなダリを検証してみよう。
ダリの犬づきあい

 「最近、すっかり恐がりになっちゃったのよ」。
 ある日、母が言った。あのダリを、生後7週間にしてひとりで飛行機に乗ってきたダリを評してである。いったいどういうことなのかといえば、母いわく…。
 「お散歩中にね、ちょっと他の犬に吠えられただけでもいやがって、『抱っこして〜』って来るのよ。カラスが鳴いただけでも『抱っこ〜』だし」。そう言う母は、それほど困った様子でもなく、ちょっぴりうれしそうだったりもするのだが。
 聞けば先日も、バーニーズ・マウンテンドッグの子犬が「ぐはぁ〜、ぐはぁ〜」とものすごい勢いで飼い主を引きずって来るのを見たとたん、ダリは「知らないっ」とばかりにきびすを返し、来た道を戻ろうとしたとか。
 「キミねぇ、自分が子犬の頃はどれだけおとなしかったと思ってるんだね?」と、彼を小一時間問いつめたいところだが、確かに、オトナになれば犬同士のつきあいが変わるのも当然だ。犬社会においては、子犬時代のような傍若無人…あらゆる犬、及びその他のほ乳類にじゃれつきまくるなんてことは、もはや許されないのだろう。母犬の教えか、遺伝子のお告げでか、それをダリは知っているのかもしれない。

2周年記念に大散歩!

 そんな最近のダリの様子をじっくり確認すべく(ついでに、またもや充電過剰気味のダリパワーを発散すべく)、隣街の大きな公園まで、ひさびさの大散歩に連れ出してみた。
 すがすがしく晴れわたった10月のある日曜日、午前9時半頃に出発。車の少ない閑静な住宅街を選んで、カメラマンのT氏と私、そしてダリはそぞろ歩きを始めた。いや、ダリだけは相変わらずそぞろ歩きどころではなく、「ゲヘェ〜グヘェ〜」と異様な音を発しながら、しばしば二足歩行で進んだわけなのだが。
 30分ほど歩いて、とある家の前に到着。じつはここはT氏の実家で、このお宅のお嬢さま犬、Mダックスのパティちゃんにダリを会わせてみようという目論みだったのだが…。
 いきなり玄関先に乱入した見知らぬモジャモジャ犬を彼女が喜ぶはずもなく、盛大に警戒警報を発令。つまり「誰なのっ、いきなり失礼よっ!」とばかりに吠えまくる次第。ダリはといえば、挨拶どころか「ひぇ〜、知〜らないっと!」とばかりに避けまくる始末なのだった。
 「やっぱダメかぁ〜」。設定に無理があったし、予想どおりとはいえ、双方のあまりの愛想のなさにちょっとがっかり。一方、何ごともなかったかのように再び「ゲヘェ〜グヘェ〜」と進むダリとともに、公園へ向かった。
 しばらく歩くと小川が現れ、公園へと続く川沿いの遊歩道に出る。小川には、ところどころに対岸へ渡る飛び石などもしつらえられ、子供たちの絶好の遊び場になっている。
 で、ダリはというと、その川面に興味津々の様子。犬づきあいは消極的になったものの、好奇心は健在なようだ。いや、健在どころか、首を伸ばして前のめりになり、今にも飛び込みそうな体勢をとっているではないか。「よーし、それなら」と、飛び石づたいに対岸へ渡ってみせる。日頃、ムササビよろしくリビングを跳びまわっているダリなら、飛び石渡りくらいお茶の子のはず…と思えば、今度は二の足、三の足。
 そばで遊んでいた小学生が見かねて、ダリを励まそうとお手本を示してくれるのだが、本犬は岸でモジモジするばかりなのだ。「ダリってば、ほんとに恐がりになっちゃったのかな…」と、あきらめかけたその時、ついに決心がついたのか、ピョンコピョンコと渡りはじめた。
 「な〜んだ、できるじゃん!」。彼がためらいながらも小川を渡りきったとき、私だけではく、ダリだってそう思ったはずだ。そして、さらに私は推測してみた。ダリはまるっきり恐がりになってしまったわけじゃない。ただ無謀なことをしなくなっただけ。あるいは、ひょっとするとオトナの犬にふさわしい用心深さが備
わっただけなのではないかと。
 時間さえかければ、小川だって渡れるし、短い過去を振り返れば、沖縄の大型犬トリオにだって2日目には慣れた。全然走らなかったレースでも3回目の本番では途中まで走れるようになったのだ。今日のパティちゃんとだって、しばらくふたりで放っておけば、挨拶ぐらいはできるようになったかもしれない。ダリに必要なのは、時間と経験、そして何より、ダリが「その気」になるまでじっと見守る私たちの忍耐力なのではないかと。

そしてダリの冒険は続く

 公園をしばし散策するとランチタイム。最近オープンしたという、犬連れOKのタイ料理店でテーブルについた。
 自慢ではないが、カフェやレストランでの作法はなかなかのダリである。私たちが窓際の席に落ち着くと、ダリも床の上にちんまり伏せて、ひと休み…のはずだったのだが…。店のお姉さんが親切にもダリのために水を出してくれると、大喜びでお姉さんに飛びつき、隣のテーブルに学生風の青年2人組が座れば、かまってもらおうと私の椅子にくくりつけたリードをひっぱりまくる始末。あげくに水皿をひっくり返し、慌てて抱き上げるとギャオギャオ怒り…、いやはや、「オトナ犬ダリ」はどこへやら。やっぱり、ほんとに、ダリはまだまだ謎だらけだ。
 「生きている限り自分達の可能性をテストし続ける犬達なのです」。ダリ所属の犬種クラブの小冊子には、ジャック・ラッセルについてこう書いてある。「監視していないと何をしでかすかわからない」という意味の警告なのだが、それはまた、飼い主の興味をかき立てる言葉でもある。
 ダリにはもっともっと冒険が必要だ。そして、以前も書いたように、私たち人間にとっても、ジャック・ラッセルを迎えること、ともに暮らすこと自体が終わりなきアドベンチャー。自分を試し続けるダリと一緒に、私も小さな冒険を続けたいと思う(どんな冒険かは知らないが!)。
  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *
 ところで、本誌での連載は今回でひとくぎり。しかし、ダリとの日々はまだまだ続くわけで、その記録はホームページ(www.miropress.net)にてご報告する予定です。
  今までおつき合いくださった読者の皆様には、私とダリから感謝のひとナメを。そして、ただ今テリア育て中の皆様には、激励のひと吠えをお贈りします。ガウッ!