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ダリの
小さな冒険
1月
しつけ実践編1
トイレ/ハウス/アイコンタクト
2月
しつけ実践編2
オスワリ/抱っこ
3月
しつけ実践編3
ダリのクリスマス
4月
初めての沖縄探検・その1
5月
初めての沖縄探検・その2
6月
初めての沖縄探検・その3
7月
初めての沖縄探検・その4
8月
ダリの運動会・その1
9月
ダリの運動会・その2
10月
ダリの運動会・その3
11月
ダリ2歳のプロフィール
12月
ダリ3回目の秋に

初めての沖縄探検・その3

〜2003年6月〜
初めての飛行機旅行に、ペンション犬たちとのおつきあい、
そして初めての「お泊まり」。
ダリにとっても私にとっても、初めてづくしの沖縄旅行。
一夜が開けて、いよいよ万座のビーチへくり出したのだが…。
急速チャージ終了!

 ダリが初めて迎えた沖縄の朝は晴天! 前の晩、クレートに入るや否や、まるでスイッチを切ったように爆睡したダリだったが、掛けていた布をめくって中をのぞきこむと、茶色いビー玉が見たいな目が、すでにピッカリ輝いている。そしてトビラを開いたとたん、スイッチ・オーンッ! シッポを激震させながらピョッと飛び出してきた。われらがダリ号は、夜の間にすっかり充電を済ませ、朝からパワー全開。いや、たとえ午前3時に起こしたとしても絶好調に違いない。ジャック・ラッセルほど早く充電できるものは、動物界ばかりかハイテク機器の中にもそうはいまいと、私は思う。
 朝食に降りてゆくと、この宿のホステス犬(ゴールデン・リトリーバーのロリポップとハル、シェパード犬のデーブ)がダイニング前のパティオでくつろいでいる。ダリは相変わらずビビッていたが、あえて部屋ではなくパティオで、3頭ととも待たせることにした。案の定、ダリは彼女たちには見向きもせず、必死にガラス戸をひっかいて「入れておくれよ〜」と訴えるばかり。
 と、そこへ、ダリを慰めようとしてくれたオーナーが、ちょっとだけ戸を開いたから、さぁ大変! 大喜びで彼に飛びついたかと思うと、その脇をすりぬけてダイニングへ侵入してしまった。こんなときは、慌てず騒がず、が基本なのだが…修行の足りない私は、どうしても「おいでッ!」と呼ぶ声に焦りが出てしまう。それがダリにはたまらなくおもしろいのだ。さらには、同行のカメラマン氏も、オーナー氏も捕まえようと後を追う…となれば、ダリ思うツボの鬼ごっこ。外でのビビリ顔はどこへやら、部屋中をピュンビュン駆け回ったあげく、キッチンに入り込んだところを、そこにいたスタッフのお兄さんのおかげで御用となった。
 

初めての磯遊び

 ひと騒動の後、ダリも腹ごしらえを済ませ、さぁ、いよいよ海へ! おやつに水(飲料用とオシッコ流し用)にウンコ拾いセット、ロングリードにおもちゃまで、準備万端でビーチへ繰り出した。
 ペンション前の坂道を下ってすぐに市営ビーチがあるのだが、残念ながらここは「犬禁」。せめて入り口で記念撮影をと、ゆうに10Lはありそうな石にダリのリードをくくりつけてみた(写真は前号)。が、明らかに自分より重い石も、JRTのパワーの前には何のその。ウェイトプル競技(犬の重量曵き競争)よろしく、喜び勇んで引きずり回すではないか。
 東京近郊のビーチでは、海が苦手だったはずのダリなのだが、この調子だと海嫌いが克服できるかも知れない。そんな期待に足取りも軽く、宿で教えてもらった犬OKのビーチへ向かう。と、その途中、静かな入り江を発見。どこを見回しても「犬禁」の表示はない。そこでロングリードに付け替えてみると…ダリは水辺へ一直線! バチャバチャと水を蹴立てて右へ左へ。浅瀬をぐんぐん進んで、やや急な流れのある深みにも興味津々で近づいてみたりする。おまけに、岸に打ち寄せられていた古い浮きを見つけて、すっかり御満悦だ。「海ってけっこうおもしろいじゃん!」と、ダリも認識を新たにしたに違いない。さらに気を良くした私たちは、目的のビーチに着くと、近くの岩場に降りてみた。
 黒々とした岩が連なる磯は、ダリにとって始めて見る世界だ。波はほとんどないが、砂浜とは違って、濡れた岩は足もとが不安定だし、油断すると潮だまりに落ちてしまう。犬は足の裏の感触に敏感だというから、もしかしたらダリは気に入らないかも…と案じる間もなく、ピョンッとひと飛び。ヨロヨロと危なっかしくバランスを取っている私を尻目に、ダリは、岩から岩へピョンピョン跳びまわっているではないか。ときおり足を滑らせて潮だまりに落ちても、まるでヘッチャラ。胸まで水につかりながら、岩の隙間や水中を熱心に探索し続ける。ダリがこんなに深く(水深約15B)海に入って(落ちて?)遊んだのは、生まれて初めてのことだ。

ランチ・パニック!

 そうこうするうちに、そろそろ昼どき。「オイデ」の声はおろか、大好きなチーズをも無視するほど夢中になっているダリをようやく説得し(つまり、だましだましロングリードをたぐり寄せ)、昼食に向かった。向かったのはいいが、その時になって私はハタと気づいた。ダリ連れで食べられるランチのことなんか、まるで考えていなかったのだ。
 目の前に沖縄そば店があるのだが、犬連れOKのそば店なんて、東京でも聞いたことがない。この際、カメラマン氏と交代でダリ番をしながらひとりずつ食べようかと、入り口に近づいてみると…。ありがたや! なんと店の裏側が芝生の庭になっていて、テーブルが並んでいるのだ。沖縄とはいえ1月の風は冷たいのだが、私たちには文句なし。人間は美味しいそばを堪能し、ダリは良い子に待ったごほうびをもらい、帰途に着いた。
 午後は宿でのんびり過ごすことにして、ダリともどもくつろいでいると、部屋のすぐ外でチリンチリンと音がする。宿の犬たちがアルプスの牛のように首から下げているベルの音だ。ドアを開くとハル嬢を筆頭に3頭がぞろぞろと入ってきた。ダリを(または私のポケットの中のおやつを)訪ねてきてくれたのだ。
 本来、彼女たちは、客室に入ってはいけないことになっているし、実際、私が止めれば、入らないのだろう。が、私としては大歓迎なので、どうぞどうぞと招き入れてしまった。ダリはといえば、驚いたことに、同い年のハル嬢にシッポを振って寄っていく。いつの間にか彼女たちに慣れて、持ち前の社交性がよみがえって来たようだ。磯での小さな冒険が、ダリの心をひとまわり大きくしてくれたのかもしれない。総勢4頭でいっぱいになった部屋の、毛深い眺めに幸せを感じつつ、犬たちと一緒に、私もとびきり贅沢な午睡を楽しんだのだった。

【旅のポイント】
 犬連れだとランチが問題。気候が良ければ、ビーチでのお弁当が最高だが、できれば前述のそば店のように野外テーブルのある店をチェックしておくと安心だ。